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無料相談は困りごとに合った形式で

ご家族が亡くなられた後の手続きは、精神的にも時間的にも大きな負担がかかります。特に、相続税の申告は専門的な知識が必要です。そういった時のために、多くの税理士事務所などが「無料相談」を実施しており、気軽に専門家の助言を得る機会が増えています。

ですが、相談形式は従来の「対面」だけでなく、「オンライン」「電話」「メール」など多様化しており、どれを選べばいいか迷ってしまうこともあります。それぞれの相談形式のメリット・デメリットを比較し、どういったケースならこの形式を選ぶべきか、相談を最大限に活用するための準備について解説します。

各相談形式のメリット・デメリット

まずは、主な相談形式の特徴をそれぞれ見ていきましょう。ご自身の状況に合うものを見つける参考にしてください。

対面相談

専門家と直接顔を合わせ、多くの資料を基にじっくり話せます。複雑な財産内容や、込み入った事情がある場合に最適です。信頼関係を築きやすい一方、事務所へ出向く手間と時間がかかります。財産の種類が多い方、事業承継など話が複雑な方、直接会って人柄や相性を確かめたい方にオススメです。

オンライン相談

PCやスマホを使い、自宅など好きな場所から相談できます。画面共有機能を使えば、資料を一緒に見ながら話せるため、対面に近い感覚で相談が可能です。遠方に住む家族が同時に参加できるのも大きなメリットです。

専門家の事務所が遠い方、仕事や育児で家を空けにくい方、相続人が各地に住んでいる方にオススメです。

電話相談

思い立ったらすぐに、手軽に質問できるのが魅力です。ただし、資料を見ながら話すことができないため、込み入った話や具体的な財産評価の相談には不向きです。

「まず相続税がかかるか知りたい」など、簡単な疑問をすぐに解消したい方にオススメです。

メール相談

24時間、自分の都合の良い時に相談でき、質問と回答が文字で残るため後から見返せます。ただし、返信に時間がかかったり、複雑なニュアンスが伝わりにくかったりする面もあります。

日中に決まった時間を確保できない方、自分のペースで考えをまとめてから相談したい方にオススメです。

チャット相談

ウェブサイト上で、AIなどが簡単な質問に即時回答してくれるサービスです。非常に手軽ですが、個別具体的な相談には向かず、あくまで一般的な情報収集と割り切りましょう。

相続手続きの基本的な流れや、用語の意味を知りたい方にオススメです。

あなたに最適な相談形式は?ケース別選び方ガイド

メリット・デメリットが分かっても、まだ迷うかもしれません。ここでは具体的なケースを想定し、最適な相談形式を考えてみましょう。

想定ケース1:相続内容が複雑なら対面相談

不動産を複数所有し、非上場の自社株もあるケース。財産の評価や分割方法が複雑になることが予想されます。大量の資料を専門家と一つひとつ確認しながら、詳細な聞き取りや説明を受ける必要があるため、対面相談でじっくり話すのが最適です。

ケース2:相続人が東京と大阪に離れて住んでいる

相続人である兄弟が、それぞれ遠隔地に住んでいるケース。全員が集まる日程を調整するのは大変です。オンライン相談なら、各自が自宅から参加でき、移動の手間やコストを削減できます。専門家が提示する資料を画面共有すれば、全員が同じ情報を基に話し合いを進められます。

ケース3:日中は仕事で忙しい

平日は夜遅くまで仕事があり、相談のための時間を確保するのが難しいケース。メール相談なら、通勤時間や深夜など、自分の都合の良いタイミングで質問を送ることができます。回答も時間がある時に確認でき、やり取りの記録が残るのも安心です。

ケース4:まず何から始めればいいか全く分からない

「相続という言葉は聞くけど、自分が何をすべきか見当もつかない」というDさん。まずは電話相談やウェブサイトのチャット相談で、ごく基本的な質問をしてみましょう。「相続税の申告は全員必要ですか?」といった簡単な疑問を解消し、次のステップに進むきっかけになります。

相談前にこれだけは準備!無料相談を有効活用するコツ

どの相談形式を選ぶにせよ、事前の準備が相談の質を大きく左右します。最低限、以下の点を整理しておきましょう。

相続関係がわかるメモ

誰が相続人になるのかを明確にできるものが必要です。手書きの簡単なもので構いません。

財産と債務のリスト

預貯金、不動産、有価証券、借金など、わかる範囲で財産と負債をリストアップしておくと、話がスムーズに進みます。

聞きたいことのメモ

相談時間が始まると、緊張して聞きたかったことを忘れがちです。質問したいことを箇条書きにしておきましょう。

関連資料

固定資産税の納税通知書、預金通帳、保険証券など、手元に資料があれば持参しましょう。より具体的なアドバイスがもらえます。

どこに相談する?相談先ごとの特徴

最後に、無料相談を提供している主な機関と、その特徴を知っておきましょう。

税理士事務所

相続税のプロフェッショナル。申告手続きの代行はもちろん、節税対策を含めた具体的なアドバイスが期待できます。ほとんどの相談形式に対応しており、初回相談無料の事務所が多いです。

銀行・信託銀行

遺産整理や不動産活用など、総合的な相談が可能です。ただし、具体的な税務相談は提携の税理士を紹介される形が一般的です。

市役所・区役所

弁護士や税理士による無料相談会を実施している場合があります。しかし、時間が限られており、あくまで一般的なアドバイスにとどまります。

税務署

申告書の書き方や手続きに関する質問には答えてくれますが、「どうすれば税金が安くなるか」といった節税相談には応じてくれません。中立な立場からのアドバイスとなります。

まとめ

相続税に関する悩みや不安は、一人で抱え込まず専門家に相談するのが解決への一番の近道です。無料相談には様々な形式があり、それぞれに良さがあります。

ご自身の状況や性格、相談したい内容に合わせて最適な方法を選び、しっかりと準備をして臨めば、きっと問題解決の糸口が見つかるはずです。まずは気軽に、あなたに合った相談形式で第一歩を踏み出してみてはいかがでしょうか。

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