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横浜市内の地価から見る土地の相続税

横浜市は神奈川県を代表する政令指定都市であり、住宅地の地価も全国的に高水準です。そのため、不動産を相続する際には相続税の評価額や納税額に大きな影響を与える地域の一つと言えるでしょう。
本記事では、2025年(令和7年)時点の最新公的データをもとに、横浜市の地価動向や路線価の現状、そして相続税との関係について解説します。

横浜市の地価動向と地域別の特徴(2025年版)

地価の上昇傾向と背景

2025年の公示地価によると、横浜市を含む神奈川県の地価は4年連続で上昇しています。特に横浜市西区や中区、港北区などの利便性が高いエリアでは上昇基調が続いており、相続時の資産価値(=相続税評価額)も高止まりしています。
再開発が進む新横浜駅周辺や、都心へのアクセスが良い東急沿線エリアなどは依然として需要が強く、地価が下がりにくい傾向にあります。

エリア別の価格差

横浜市内では、西区・中区・港北区・青葉区などの人気住宅地は地価が高く、これらの区の住宅地平均価格は30万円/㎡(坪単価約100万円)を超える地点も多く見られます。
これらのエリアは人気が高いため、駅から離れたバス便エリアであっても評価額が下がりにくいという特徴があり、油断は禁物です。
一方で、南部の磯子区や金沢区、西部の瀬谷区などでは平均価格が20万円/㎡前後の地域も見られ、区ごとの地価差が大きく、相続時にはこの差が評価額にそのまま反映されます。

参照元:よこはま地価マップ

相続税評価額に用いられる「路線価」とは?

路線価の概要

相続税評価額の基準となる「路線価」は、国税庁が毎年7月頃に公表しており、公示地価の概ね80%を目安に設定されます。
市街地の道路に面する土地ごとに1㎡あたりの価格が記載されており、相続税・贈与税の評価に使われます。

横浜市における2025年の路線価水準

2025年分の路線価においても、神奈川県内の税務署管内すべてで最高路線価が上昇または横ばいとなりました。
横浜市の住宅地においては、おおむね20万~40万円/㎡(坪単価:約66〜132万円)の範囲で分布していますが、駅近の商業地に近いエリアや人気住宅地ではさらに高額になります。
特に再開発が進んだエリアでは二桁台の上昇率を記録した地点もあり、数年前の感覚でいると思わぬ高評価額になる可能性があります。

参照元:国税庁 路線価図(令和7年分)

地価が高いエリアでの相続税負担の実態

評価額が大きくなるケース

たとえば、青葉区や港北区の住宅地で坪単価100万円前後のエリアに330㎡(約100坪)の宅地を所有していた場合、単純計算で評価額は1億円近くになります。
ここから基礎控除(3,000万円+600万円×法定相続人数)を差し引いたとしても、相続税の課税対象となる可能性が非常に高くなります。

現金化の難しさと納税資金対策

土地は相続後すぐに売却や分割が難しい資産です。そのため、評価額に基づく相続税が発生した際に、現金で納税資金を用意できず困窮するケースもあります。
事前に生命保険などを活用した納税資金の準備や、部分的な売却計画の検討が推奨されます。

将来の相続に備えるための対策

定期的な地価・路線価の確認

地価や路線価は毎年変動するため、相続予定資産の所在地については、定期的に評価を確認しておくことが重要です。特に横浜のように地価上昇が続く地域では、評価額が数年で大きく変わる可能性もあります。

専門家への相談と事前準備

相続税や土地評価には複雑な法律や特例が関係するため、税理士や不動産鑑定士などの専門家に相談することが、正確な評価や対策を打つ近道です。
特に「小規模宅地等の特例」を使えるかどうかの判断は重要ですので、生前贈与や遺言書の作成なども含め、早期に検討しておきましょう。

まとめ

横浜市は地価が高水準で推移しており、さらに上昇傾向にあります。相続時には土地の評価額が大きく、相続税の負担が重くなりがちです。
特に、西区・中区・港北区・青葉区などの人気エリアでは、土地評価だけで相続税が発生するケースもあります。このような背景を踏まえ、相続税を考える際には以下の3点が重要です。

  • 最新の地価・路線価を把握すること
  • 資産内容と納税額を予測して対策を立てること
  • 専門家と連携し、早めに相続設計を行うこと

将来の相続に向けて、情報を収集して前もって準備を整え、資産を継承できる体制を整えていきましょう。

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